アメリカのサラダ4種
アメリカのサラダを4種作ってみました。
作ってみたのは
・ウェッジサラダ
・ほうれん草と苺のサラダ
・ウォルドーフサラダ
・テキサス・キャビア
です。
ウェッジサラダ Wedge Salad
こんなレタスの食べ方したことあります?ウェッジは「くさび形」のこと。『サラダの歴史 (「食」の図書館)』(ジュディス・ウェインラウヴ著 田口未和訳)では、ウェッジサラダについて
レタスをくさび形(ウェッジ)に切ったものの上に、たっぷりのブルーチーズ・ドレッシングをかけたサラダ。アメリカのステーキハウスでよく見かける。(中略)アメリカでは郷愁を誘うサラダで、洗練された食事客にも好まれる(p.152)
と紹介しています。
トマトはミニトマトでなくても普通のトマトでもかまいませんが、ミニトマトの方が汁が出なくて作りやすいです。トマトは欠かせませんが、ベーコン、赤玉ねぎはどちらかでかまいません。チャイブもあればでOKです。ここではあさつきで代用してみました。
ブルーチーズ・ドレッシング
ブルーチーズ・ドレッシングはアメリカではおなじみのドレッシングです。基本はブルーチーズ、マヨネーズ、サワークリームの3つで、そこにバターミルクやマスタード、ニンニクなど様々な材料が加えられます。
チャイブ
日本ではあまり見かけませんが、西洋のサラダではチャイブという野菜が彩りや風味付けに使われます。チャイブはネギの仲間で、見た目はアサツキとよく似ています。下の写真は上がチャイブ、下がアサツキです。
写真だとわかりづらいですが色の違いは少しあり、チャイブの方がより青みがかった深い緑色をしています。また、アサツキは葉が丸くふくらみ厚みもありますが、チャイブは割と葉がぺたんとしていて細いです。
味は、チャイブもネギなのでネギの味なのですが、アサツキが「青臭い」ならチャイブは「土臭い」感じの味と匂いでした。
材料(2人分)
サラダ | |
レタス | 2分の1個 |
赤玉ねぎ | 4分の1個 |
ミニトマト | 3個 |
ベーコン | 1枚 |
チャイブ(なくても。ここではあさつきで代用) | 1,2本 |
ブルーチーズドレッシング | |
ブルーチーズ | 30g |
マヨネーズ | 15g |
サワークリーム | 30g |
ヨーグルト | 大さじ2 |
塩 | 1㏄スプーン1杯(チーズの塩気をみて加えてください) |
黒こしょう | お好みの量 |
牛乳 | 大さじ2 |
作り方
1.ドレッシングを作ります。ボウルにおろし金などで細かくしたブルーチーズを入れます。
2.牛乳以外のドレッシングの材料を加えて混ぜ、冷蔵庫に入れておきます。作りたてはダマになっていますがしばらく置くとなめらかになっています。食べる直前に牛乳を加えて混ぜ、レタスにかけます。ディップソースのようにもったりした固さが好きな方は牛乳は加えなくてもかまいません。また、お好みでディジョンマスタードを加えても美味しいです。
3.サラダを作ります。レタス2分の1玉は真ん中で縦半分に切ります。
4.ベーコンを焼きます。カリカリ具合はお好みで。
5.ミニトマト、赤玉ねぎ、ベーコンを1cm角くらいの大きさに切ります。
6.器にレタスをのせ、ドレッシングをかけ、ミニトマト、赤玉ねぎ、ベーコン、チャイブを散らします。
ほうれん草と苺のサラダ Strawberry Spinach Salad
ほうれん草と苺の組み合わせ、初めて聞くとぎょっとしませんか。けれど意外や意外、美味しいんです。苺特有のクセが和らいでいるので、苺が苦手な人(あまりいないでしょうが)にも食べやすいと思います。ほうれん草のサラダにはポピーシードドレッシングを合わせるのがアメリカの定番です。
材料(2,3人分)
サラダ | |
サラダほうれん草 | 1袋(100g) |
苺 | 5個 |
スライスアーモンド(お好みのナッツ) | 適量 |
ポピーシードドレッシング | |
キャノーラ油 | 大さじ2 |
白ワインビネガー | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ2 |
ディジョンマスタード | 小さじ1 |
塩 | 小さじ2分の1 |
黒こしょう | 少々 |
玉ねぎ(すりおろす) | 4分の1個分 |
ポピーシード | 小さじ1 |
作り方
1.サラダほうれん草と苺は洗い、サラダほうれん草は5cmの長さ、苺はヘタの部分を切り縦に2等分します。
2.水気を切った1とスライスアーモンドをボウルに入れます。ドレッシングを適量かけて、やさしく混ぜ合わせます。
3.器に盛ります。
ポピーシードドレッシングの作り方
ボウルにポピーシード以外の材料を入れて混ぜます。よく混ざったら、ポピーシードを加えて混ぜます。
ウォルドーフサラダ Waldorf Salad
ウォルドーフサラダは現在のウォルドーフ・アストリア(ニューヨークにある高級ホテル。知りませんでしたがヒルトンが運営しているんですね)の前身であるウォルドーフホテルで1890年代に考案されました。元々のウォルドーフサラダはセロリ、りんごをマヨネーズで和えたもので、クルミやぶどうは後から加えられました。今でも一般的には今回作ったようなサラダがウォルドーフサラダとして親しまれています。
ですが今現在実際のホテルで出されているのはこのようなサラダのようです……!
これだけでいかにウォルドーフ・アステリアが高級ホテルかがわかりますね。そしてりんごにはふじが使われているのが嬉しい!
ぶどうは今回は3種類がミックスされているものを使いました。
左の黄緑色がロザリオ・ビアンコ、右の青紫色のがピオーネ、下の赤紫色のが紅富士という品種です。どれも種があるので、半分に切って種を除いて使ってください。
個人的にはロザリオ・ビアンコが好きです。皮に渋みがないため皮ごと食べられます。またシャキシャキとした食感がいいんです。スーパーで見かけたらぜひ試してみてください。
材料(2~3人分)
分量は目安です。お好みで調整してください。
ぶどう | 半房弱 |
りんご | 2分の1個 |
セロリ | 1本 |
クルミ | 20~30g |
マヨネーズ | ティースプーン1杯 |
ヨーグルト | ティースプーン2杯 |
作り方
1.セロリとリンゴを食べやすい大きさに切りボウルに入れます。マヨネーズとヨーグルトを入れて混ぜます。
2.半分に切り種を除いたぶどうとクルミ(大きいものは食べやすく切る)を加えてぶどうがつぶれないようにやさしく混ぜます。
サラダにはゆでた鶏むね肉もよく加えられます。ぐんと栄養バランスがよくなりますね。今回はサラダに添えてみました。
テキサス・キャビア
1940年代にHelen Corbittという女性が考案したサラダです。黒目豆は英語では「ブラック・アイド・ピー」といいます。ささげの一種で、欧米ではささげといえばこの豆を指すのだそうです。ささげはあまりゆでたことがないのですが、大きさやゆでたときの匂いは小豆によく似ていました。小さいので食べやすく味もよくなじみ、食感もほくほくとして美味しい豆でした。
元々のレシピから様々なアレンジがなされていますがパクチーは欠かせないようです。すみません、私、パクチー苦手なんです……。ですが冷蔵庫で寝かせると匂いもマイルドになり食べやすくなっていました。見た目がイタリアンパセリと似ているのでイタリアンパセリで代用するのもありだと思います。また、赤ワインビネガーではなくライムの絞り汁を使うレシピもあります。よりさっぱりとした味になりこちらも美味しいですよ。ライムは1個(大さじ2)使います。
サラダの具には今回入れたものだけでなく、アボカドやコーンなどいろいろな具材を入れることができます。お好みでアレンジしてみてください。個人的に外せないのはニンニクと青唐辛子です。この2つがなくても普通に豆サラダとして美味しいのですが、この2つがあるからこそのテキサス・キャビアではないかと思いました。
材料(3~4人分)
サラダ | |
黒目豆(乾燥) | 100g |
赤玉ねぎ | 2分の1個 |
ピーマン | 1個 |
赤パプリカ | 1個 |
黄パプリカ | 1個 |
ミディアムトマト | 1個 |
青唐辛子 | 1本 |
パクチー | 適量 |
ドレッシング | |
ニンニク(すりおろす) | 1片 |
オリーブ油 | 大さじ1 |
赤ワインビネガー | 大さじ1 |
塩 | 小さじ2分の1 |
黒こしょう | 少々 |
作り方
1.黒目豆はゆでて戻します。(水に浸すことなくそのままゆでられます。活力鍋の場合は加圧1分間です)戻すと約250gになります。
2.赤玉ねぎ、ピーマン、赤パプリカ、黄パプリカ、トマトはさいの目切りにします。青唐辛子とパクチーは細かく刻みます。
3.ドレッシングの材料を加えて全体を混ぜ合わせます。冷蔵庫に30分以上置きます。
4.器に盛りつけます。