糖質制限について知らなかったこと

妊娠糖尿病の終わりは糖尿病予備軍の始まりでもある。私は次男妊娠時に妊娠糖尿病になってしまったので、産後はどういう食事をすればいいのかとても悩んでいた。出産前に糖尿病の先生に授乳中の食事について聞くと「普通に食べてください。でないと赤ちゃんに栄養がいかないので。ただもうちょっとおばちゃんになったときに糖尿病になりやすくはなるのでその後は気をつけてください」と言われた。病院ではハイハイ聞いていたものの、うーんわからない。「普通」ってなんでしょう……。普通の食事をしてたら糖尿病になっちゃうんじゃないの……?

そんなときに日本人の9割が誤解している糖質制限 (ベスト新書)という本を見つけた。タイトルを見て、正直自分が知っていることだらけだろうなと思った。だってさ私は曲がりなりにも妊娠糖尿病を糖質制限で乗り切ったのです。なんとなく本のタイトルからダイエットをしたい人に向けて糖質制限の正しい方法が書いてある内容だとイメージした。でも本のレビューの中に、「私は妊娠糖尿病で産後も糖質制限していたが、この本を読んでよかった、とても参考になった」という感想があった。それを見た瞬間これは絶対に読まなければいけないと思った。

読んでみて驚いた。私も糖質制限について誤解している9割のうちのひとりだった。求めていた妊娠糖尿病についての具体的な話はほとんどなかったけれど、確かに読んでよかった本だった。

この本の著者である牧田先生は糖質オフのレシピ本も出しているので(すでに糖質オフの野菜たっぷりおかずというレシピ本を買っていた)、糖質制限を勧める内容だと思っていた。けれど実際はもっと中立的な立場の、いやどちらかといえば批判的な内容だった。これまで糖質制限がいいと信じてきた私には結構衝撃だった。それから糖質制限に関することだけではなくて、糖尿病や血糖値に関する基礎知識も紹介されていた。私が糖質制限中に疑問に思ったり、これでいいのかなと感じていたこともたくさん解決できた。例えば「糖」とひと口にいっても糖には単糖類や多糖類などいろいろな種類の糖がある。そして糖の種類によって血糖値の上がり具合も異なってくる。私はそんなことすら知らなかった。妊娠中、補食では主に玄米60ℊ(糖質量にして約20ℊ)を食べていたが、糖質制限に慣れてきてからは糖質20ℊなら何でもいいと思ってお菓子やアイスを食べることもあった。うすうす玄米の方がいいんだろうとは感じていたが、その理由がよくわからなかった。それがここにきてようやくわかったのだ。

糖質制限だけがすべてではない――糖尿病にならない=糖質制限だと思っていた私には目から鱗だった。本には好きなものを食べながら糖尿病治療をしている人達が紹介されていた。妊娠糖尿病は出産というゴールが見えるけれど、糖尿病は一生続く。糖質制限をすると糖尿病はよくなるけれどもう2度とご飯が食べられなくなると思っていた私には明るい内容だった。糖質量に気をつけたり、摂りすぎないようにすることは大切だと思う。けれど糖質制限をすればすべてが解決できるわけではないし、糖質制限をしなくてもいろいろな解決策があることを知った。



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