2歳の子どももぱくぱく食べるごぼう料理のレシピ
ごぼうって子どもにとってはちょっと食べにくい野菜ではないでしょうか。何にしようか料理を作るこちらも一苦労。そこで今回は我が家の2歳児もぱくぱく食べるごぼう料理を11品ご紹介します。
ごぼうの栄養など
ごぼうにはセルロース、リグニンなど腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。またリグニンにはコレステロール値の上昇を抑える働きもあります。さらに、ごぼうの皮に含まれるクロロゲン酸は血液をサラサラにしたり、老化を防ぐ働きもあります。
ごぼうは一般的な食材としては、世界でも日本と台湾でしか食べられていないそうですが(日本だけとも日本と韓国だけともいわれます)、ヨーロッパでは利尿作用のある民間薬として、中国では漢方薬として用いられるなど古くからその効能が知られていた野菜です。
子どもにどう食べさせる?我が家の場合
ごぼうは硬いし味が染みにくいので、細く切って噛みやすくしたり、中までしっかり味を染み込ませないと我が子はなかなか食べてくれません。とはいえ、味はしっかりつけたいけれど幼児向けにできるだけ調味料の量を抑えたいところです。
そこで調味料を控えめにしつつも我が家の2歳の子どもも食べるごぼう料理のレシピをご紹介します!(控えめにしているつもりですが、もし濃かったらすみません)調味料はさておき、こんな料理ありますよーってくらいにでも参考になれば幸いです。
ちなみにごぼうは「1本」といっても太さや大きさで重さがだいぶ違いますが、大体これくらいで200gです。細いもので1本、大きくて太いものだと2分の1本くらいです。
以下のレシピでは1本200gで書いています。
きんぴらごぼう
定番ごぼう料理ですが、2歳児も食べるので調味料は少なめにしてあります。ごぼうとにんじんはできるだけ細く切って味を染み込みやすくし、少量の油で弱火でじっくり炒めます。そのまま食べるほか、刻んでご飯に混ぜたり、ゆでてつぶしたじゃがいもの中に混ぜ込んできんぴらコロッケにしても美味しいです。
〈材料〉
・ごぼう・・・2分の1本(約100g)
・にんじん・・・3分の1本(約50g)
・ごま油・・・小さじ1~2
・砂糖・醤油・・・各小さじ1
・白ごま
〈作り方〉
1.ごぼうとにんじんは細切りする
2.フライパンにごま油をひき、ごぼうとにんじんを弱火で10分ほど炒める
3.1本食べてごぼうの硬さを確かめてから砂糖・醤油を加えて炒める
4.全体に絡まったら仕上げにごまを入れて混ぜる
ピーナッツ味噌ごぼう
ごぼうを揚げてピーナッツ味噌風のタレで和えます。ごぼうも柔らかく甘めの味つけで食べやすいので、ついついつまんでしまいます。レンジで加熱して(約2~3分)揚げ焼きして(約2~3分)もできます。
〈材料〉
・ごぼう・・・1本(約200g)
・砂糖・・・大さじ1
・味噌・・・大さじ2分の1
・醤油・・・小さじ2分の1
・水・・・大さじ2
・粉末ピーナッツ・・・大さじ2
・揚げ油
〈作り方〉
1.ごぼうは斜め薄切りにしてキッチンペーパーなどで軽く水気をふく
2.油で3~4分ほど揚げる
3.別の鍋に砂糖、味噌、醤油、水を入れ火にかける
4.煮立ったらごぼうを入れて全体に絡める
5.火を止め粉末ピーナッツを加えて混ぜる
ごぼうサラダ
白みそでコクを出したごぼうサラダ。レンチンでお手軽に作ります。コーンやひじきを加えても美味しいです。
〈材料〉
・ごぼう・・・2分の1本(約100g)
・にんじん・・・小さめ1本(約100g)
・きゅうり・・・1本(約100g)
・ツナ缶・・・1缶
・すりごま・・・大さじ2
・マヨネーズ・・・大さじ1
・砂糖・・・小さじ1と2分の1
・白みそ・醤油・酢・・・各小さじ1
〈作り方〉
1.きゅうりは4㎝くらいの長さに細切りする
2.にんじんとごぼうも同様に細切りして、にんじんはレンジ500wで2~3分ほど、ごぼうは3~4分ほど加熱する
3.にんじんとごぼうが熱いうちにそれぞれ砂糖小さじ2分の1をまぶして混ぜる
4.ツナ缶は汁気を切る
5.にんじんとごぼうが冷めたらすべての材料をボウルに入れてよく混ぜる
酢ごぼうのきなこおかか和え
活力なべを使って作りますが、レンジでチンしたり蒸しても。砂糖を控えめにしてきなこで甘みを出します。なかなかクセになる味で、子どもも食べますが、子どもよりも夫に好評です。作り置きにも。
〈材料〉
・ごぼう・・・1本(約200g)
・かつお節・・・1袋
・きなこ・・・大さじ1
・醤油・・・小さじ1
・砂糖・・・大さじ2分の1
・酢・・・大さじ2(酸味が苦手な場合は大さじ1)
〈作り方〉
1.ごぼうは4~5㎝の長さに切り、縦に8等分する
2.蒸しザルに入れ、活力なべに水1カップを入れて蓋をする
3.おもり(赤)が大きく揺れてから1~2分ほど加圧して火を止める
4.ボウルに醤油、砂糖、酢を入れて混ぜる
5活力なべの弁が下りたら蓋を開け、4のボウルにごぼう、かつお節、きなこを加えて混ぜる
ごぼうの五目炒め煮
作り置きおかずです。切り干し大根の甘みとしらたきのつるんとしたのどごしの良さでごぼうも食べやすくなります。
〈材料〉
・切り干し大根・・・30g
・しらたき・・・1袋(180g)
・牛小間切れ肉・・・150g
・ごぼう・・・2分の1本(約100g)
・にんじん・・・3分の1本(約50g)
・油・・・大さじ1
・酒・砂糖・みりん・醤油・・・各小さじ2~各大さじ1
・だし汁(水でも)
〈作り方〉
1.切り干し大根は袋の表示通り戻す
2.しらたきはさっと洗って食べやすい長さに切り、牛肉は食べやすい大きさに、ごぼうとにんじんは長さ3~4㎝くらいの細切りにする(ごぼうはささがきでも)
3.鍋に油をひき、牛肉を炒める
4.牛肉が茶色くなってきたら切り干し大根、しらたき、ごぼう、にんじんを加えて炒める
5.全体に油が回ったら、具材がひたひたになるくらいのだし汁を加える
6.だし汁が沸いたら、酒、砂糖、みりん、醤油を加えて軽く混ぜ、汁気がなくなるまで煮る
つくねバーグ
丸めてお団子にしてお汁に入れると肉団子のスープにもなります。豚ひき肉や鰯のすり身でも。
〈材料〉
鶏つくね
・ごぼう・・・4分の1本(約40g)
・にんじん・・・4分の1本(約40g)
・玉ねぎ・・・4分の1個(約40g)
・小ねぎ・・・1~2本
〇野菜は大体100~150gくらいでお好きなものをお好きな量で
・生姜・・・1片
・鶏ひき肉・・・150g
・木綿豆腐・・・4分の1丁(約100g)
・片栗粉・・・大さじ1
・酒・・・小さじ2
・醤油・味噌・・・各小さじ1
タレ
・酒・・・大さじ1
・醤油・みりん・・・各小さじ1
〈作り方〉
1.ごぼう、にんじん、玉ねぎ、生姜はみじん切りし、小ねぎは小口切りする
2.ボウルに鶏つくねの材料をすべて入れこねる
3.フライパンに油をひき火にかけ、俵型に成形したつくねを並べる(8~9個ほどできます)
4.片面が焼けたら裏返して蓋をし、7分ほど焼く
5.蓋を開け、タレを回しかける
チキンチキンごぼう
山口県で人気の給食メニューです。片栗粉をまぶした鶏肉とごぼうを甘辛いタレで和えます。とろりとした片栗粉の衣と甘辛いタレが美味しいです。
〈材料〉
・鶏もも肉・・・2枚(約500g)
・ごぼう・・・1本(約200g)
・片栗粉・・・大さじ5
・塩こしょう・・・少々
・水・・・大さじ4
・砂糖・醤油・・・各小さじ4
・みりん・・・小さじ2
・揚げ油
〈作り方〉
1.ごぼうは斜め薄切りにしてボウルに入れる
2.片栗粉大さじ2をまぶし、3~4分揚げる
3.鶏もも肉はひと口大に切りボウルに入れ、塩こしょうを振る
4.片栗粉大さじ3をまぶし、5~6分揚げる
5.別の鍋に砂糖、醤油、みりん、水を入れ火にかける
6.煮立ったらごぼうを加え、さっと混ぜてタレを絡める(手早く)
7.鶏もも肉を加え、全体を絡める
豚汁
我が家では豚汁を作るときはたっぷり作ってメインおかずにします。容量3ℓの鍋いっぱいの結構な量になるので半量で作るか、余ったら次の日の朝に食べても。八丁味噌でコクを出します。よりコクを出したい場合は野菜を炒めたり、油揚げを入れてみてください。これだけで1日分の量の野菜が摂れる野菜たっぷりメニューです。
〈材料〉
・野菜・・・1200~1300g(ごぼう、白菜、にんじん、大根、さつまいも、玉ねぎなど)
・こんにゃく・・・2分の1枚(150g)
・豚肉・・・150g
・昆布5㎝角1枚+水・・・約2.5カップ(だし汁でも。水分量は野菜の種類によっても変わるので、白菜など水気が多いときは少なめ、根菜が多いときは多めなど加減してください。今回は白菜の葉4枚、玉ねぎ大2分の1個使っています)
・酒・・・大さじ2
・八丁味噌・・・大さじ2分の1
・味噌・・・大さじ1(水の分量によって加減してください)
〈作り方〉
1.野菜、豚肉は食べやすい大きさに切り、こんにゃくは食べやすい大きさにちぎる
2.味噌以外の材料をすべて鍋に入れ、火にかける(さつまいもやじゃがいもを入れる場合は煮崩れしやすいので後から加える)
3.20分ほど煮込んだら味噌を加える
4.味噌が溶けたらさつまいも(じゃがいも)を加え、火が通るまで5~10分ほど煮る
けの汁
けの汁は青森県の郷土料理です。大根、にんじん、ごぼう、わらびなどの山菜、こんにゃく、油揚げ、凍み豆腐などを細かく刻んで作る汁物で、もともとは正月料理です。女性たちはたっぷりのけの汁を作っておいて、女正月ともいわれた小正月に骨休みしてたんだそう。入れる具材は家庭によって異なります。
具材を細かく切るのに少し手間がかかりますが、その分火も通りやすく味染みも早いです。
〈材料〉
・ごぼう・・・3分の2本(約150g)
・にんじん・・・2分の1本(約80g)
・大根・・・2~3㎝(約100g)
〇野菜は大体300~350gでお好きなものをお好きな量で
・こんにゃく・・・2分の1枚
・油揚げ・・・1枚
・だし汁・・・5カップ
・八丁味噌・味噌・・・各大さじ2分の1~1
・醤油・・・小さじ1~2
〈作り方〉
1.ごぼう、にんじん、大根、こんにゃく、油揚げは5㎜~1㎝角くらいの大きさに切る
2.鍋に1、だし汁、八丁味噌を入れて火にかける
3.10~20分ほど煮込んだら味噌と醤油を加えて10分煮る。味見して足りなければ適宜調味料を加える
つみれ汁
柔らかいつみれのお汁です。他の野菜も加えると栄養価がアップします。上のつくねと違うのは、こちらでは豆腐を使わず卵を使っている点です。
〈材料〉
つみれ
・鶏ひき肉(豚ひき肉や鰯のすり身でも)・・・150g
・生姜・・・1片
・小ねぎ・・・1~2本
・にんじん・・・3分の1本(約40g)
・ごぼう・・・4分の1本(約40g)
〇野菜は大体50~100gでお好きなものをお好きな量で。にんじんを型抜きしてお汁に加え、余った部分を刻んでつみれに入れると見た目もかわいく無駄がありません
・酒・・・小さじ2
・片栗粉・・・大さじ1
・卵・・・1個
・醤油・味噌・・・各小さじ1
汁
・昆布5㎝角+水4カップ(だし汁でも)
・醤油・・・小さじ1
・塩・・・ひとつまみ
・白菜・・・お好みの量(今回は6枚)
〈作り方〉
1.生姜、にんじん、ごぼうはみじん切りし、小ねぎは小口切りにする
2.ボウルに1、その他つみれの材料をすべて入れ混ぜる(生地が緩いので気になる方は片栗粉をもう少し多めに入れたり、卵の量を半量に減らしてみてください)
3.白菜をざく切りにし、鍋に白菜と昆布、水を加えて火にかける
4.鍋が沸騰したらつみれの生地をスプーンですくって鍋に落とす
5.再び沸騰したらアクを取り、醤油と塩を加え10分くらい煮る
かしわ飯
かしわ飯は福岡県の郷土料理です。「かしわ」とは鶏のこと。ごぼうや鶏肉などの具材を醤油と砂糖で煮て、炊きあがったご飯に混ぜ込みます。冷めても美味しく、お弁当にもぴったりです。こんにゃくや干し椎茸を加えても。
〈材料〉
・米・・・3合
・ごぼう・・・1本(約200g)
・にんじん・・・2分の1本
・鶏もも肉・・・1枚
・醤油・・・大さじ2と2分の1
・砂糖・・・小さじ1
・だし汁(5㎝角昆布+水でも)
〈作り方〉
1.お米は硬めに炊く
2.ごぼう、にんじん、鶏もも肉は食べやすい大きさに切る
3.2を鍋に入れ、ひたひたのだし汁、砂糖、醤油を加えて具材が柔らかくなり汁気がやや残るかなくなるまで煮詰める
4.炊きあがったご飯に混ぜ込む
ちなみに活力鍋を使った作り方です。柔らかくなってから刻むので刻むのがちょっと楽です。
1.お米は硬めに研ぐ
2.ごぼうとにんじんは洗い、ごぼうは活力鍋に入る大きさに(太いごぼうは縦4等分にする)、にんじんは縦半分に、鶏もも肉は8等分くらいに切る
3.だし汁1カップと砂糖、醤油を加え蓋とおもりをして、おもりが大きく揺れ始めたら2分加圧する。
4.弁が下りたら蓋を開け、ごぼうを取り出して細かく刻む。にんじんと鶏肉はシリコンヘラで刻む。
5.ごぼうを鍋に戻し、汁気がやや残るくらいまで煮詰める
6.炊きあがったご飯に混ぜ込む
鍋
子どもも一緒に家族みんなで簡単に食べ切ってしまいたい、そんなときには鍋に入れるのもおすすめです。鍋にごぼうは意外かもしれませんが、たとえば秋田県の郷土料理きりたんぽ鍋はごぼうが欠かせない具材のひとつです。醤油ベースの鶏出汁のスープにごぼうはよく合いますし、汁に溶け出たごぼうの風味もとてもいいです。市販の出汁を使うのでやや塩分が濃くなりますが、ささっと食べ切ってしまいたいときなどにおすすめです。調べてみるときりたんぽって入れる具材がきちんと決められているようなのですが、我が家では市販のきりたんぽ用のスープでごぼうの他にキャベツやもやし、薄く切った大根(大根も鍋に入れると美味しいです)なども加えて普通の鍋にしたりもします。ちょっと邪道かもしれませんが(汗)、美味しいですよ。
ちなみにご家庭でもきりたんぽは案外簡単に作れますよ!つぶしたご飯を棒の周りに巻き付け、濃い塩水にくぐらせてトースターなどで焼きます。よく見かけるのは棒状の細長いいわゆる「きりたんぽ」ですが、小さくて丸いおにぎりのような形をしたものはだまこもちといいます。お子さんと一緒にきりたんぽやだまこもちを作ってみても。一緒にご飯を作ることで、食欲も倍増するかもしれません^^
以上、2歳の子どももぱくぱく食べるごぼう料理のレシピでした。また、ごぼうのおやつも美味しいですよ^^ごぼうのおやつレシピはこちら・・・簡単ですぐできる。我が家で好評のごぼうおやつのレシピ集